野口観光グループ(北海道、野口秀夫社長)は2日、宿泊業の人材育成を図るため昨年4月に開設した「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」の第2回入校式を北海道苫小牧市の校舎で行った。
今春高校を卒業して同社に採用された総合ホテル学科の2期生32人と、今年度から新設された総合調理学科の1期生15人が入学。東北地方からも3人が入学した。
入校式には、来賓をはじめ多くの地元関係者や入校生の父母らが出席、新入生を激励した。
学院長を務める野口社長は式辞の中で「おいしい料理を作るには、基本の上にきちんとした技術が必要。2年間の勉強と実技、現場研修で専門知識や技術をしっかり身に付けてほしい。寮生活を通じて人間関係も深めてほしい」と強調。
来賓として出席した脚本家の倉本聰氏は「宿泊業はおもてなしの仕事。相手の立場に立って考え、相手の身になって対応する心を忘れず、頑張ってほしい」と励ましの言葉を贈った。
同学院は2年制の職業訓練校。入学金や授業料は無料で、入校生は同社の社員として給与を支給され、それぞれの学科で専門知識や技術を学ぶほか、必要な資格の取得も行い、高い専門性と幅広い教養を身に付けたホテリエや調理師を目指す。
卒業後、2年間の実務経験を要する調理師免許の取得に向けても、受験講座などを開いて支援することにしている。
野口秀夫学院長